いまいちよく分からない方必見!マイクロレギュレーター機能の仕組みを徹底解説!

ガスバーナーは使いやすいけれど、ドロップダウン現象の対策をしなければいけない…、ドロップダウン現象にはマイクロレギュレーター機能がいいみたい…という情報をよく目にしますよね。

しかし、マイクロレギュレーター機能がいいということはなんとなく分かるけれども、実際どんな機能なのか詳しくご存知の方も少ないのではないでしょうか?

そこで、今回は『マイクロレギュレーターとはどんな機能なのか?』を徹底解説させていただきます!

目次

実は知らない?低温環境で火力が弱くなる本当の理由

寒冷地などの低温環境やガスボンベの連続使用で火力が弱くなったり、火がつきにくくなるのは皆さんご存知かと思います。

いわゆる『ドロップダウン』という現象です。

ドロップダウン現象は、

・低温環境のため液体ガスを気化させる熱が不足

・連続使用による気化熱でボンベ内が冷えて、液体ガスを気化させる熱が不足

ことが原因で起こります。

ここまでは分かりやすいのですが、ドロップダウン現象には、もう少し先があります。

それは

・ボンベ内が冷やされてしまうことで蒸気圧が低下し、バーナーに安定したガスが供給できなくなる

ことです。

蒸気圧が高くなると、ボンベの内側から外側に向かって強い圧力がかかり、ガスの噴出量が多くなります。

ボンベ本体が熱くなりすぎると危険なのは、中の蒸気圧の上昇で爆発の恐れがあるからです。

ガスバーナーが夏の外気温が高い環境では安定した火力が保てるのは、蒸気圧が満足にあるため、安定してガスが供給できるためなのですね。

逆にボンベ内部の温度が低下すると、ボンベ内部の蒸気圧が低下し、ガスの噴出量が少なくなります。

寒冷地や連続使用でバーナーの火力が弱くなったり着かなくなるのは、熱不足により蒸気圧が低下し、バーナーへのガス供給が満足に行き届かなくなるといった理由もあるのです。

つまりドロップダウン現象は

・外気温の低下

・気化熱によるボンベの温度の低下

この2つによって

・ボンベ内の圧力の低下

が発生してしまいます。

マイクロレギュレーター機能で安定した火力を!

ドロップダウン現象の対策としては『マイクロレギュレーター機能』が有名です。

マイクロレギュレーター機能は、ドロップダウン現象の「温度低下によるボンベ内の圧力の低下」を解決するための機能です。

つまり、マイクロレギュレーター機能とは『小型のガス圧力調整器』なのです。

外気温の低下や、連続使用によってボンベ内の圧力が変化してしまっても、マイクロレギュレーターが圧力を調整してくれるので、常に安定したガスをバーナーに供給してくれます。

マイクロレギュレーター機能の仕組みとは?

マイクロレギュレーター機能が搭載されているのは、ガスボンベとバーナー部分を繫げる調節弁の位置です。

一般的なバーナーはニードル式調節弁

一般的なバーナーは、回転しながらガスの供給量を行う針状のニードル調節弁です。

ガスは常に出っぱなし状態で、圧力によってガスが多く出たり少なく出たりするため、火力に合わせてガスの弁を調整するなどして使用します。

外気温が低下したり、連続使用によりボンベ内が冷やされると、内部の圧力が低くなり満足なガスが供給されなくなってしまいます。

出典:新富士バーナー公式WEBサイト

マイクロレギュレーター式調節弁

対してマイクロレギュレーター式調節弁は、スプリングの瞬発力を利用した小型のガス減圧器になっています。

内部の圧力に応じて供給するガスの量を調節できるため、外気温の低下や連続使用時に、ボンベ内部の圧力が下がってしまっても、弁を大きく開閉することで安定したガスをバーナー内に供給します。

低温環境でも安定したガスを供給できるため、ニードル式の調節弁を持つバーナーよりも、はるかに火力が弱くなりにくい仕様となっています。

出典:新富士バーナー公式WEBサイト

マイクロレギュレーター機能はホントに使える機能なの?

マイクロレギュレーター機能についてなんとなくお分かりいただけたかとおもいますが、ネットを見ていると気になる意見も見つけました。

マイクロレギュレーター機能は

・いまいち実感が感じられない

・他のものと違いが分からない

・氷点下の地域では点火しなかった

という情報もちらほら見受けられました。

これは、マイクロレギュレーターはあくまでも圧力を調整する機能だからではないだろうかと思います。

外気温が高いところでは、通常のバーナーと変わらず使用できますし、違いがいまいち実感でいないこともあるかもしれません。

また、液体ガスが少しでも気化すればマイクロレギュレーター機能も発揮できたのでしょうが、供給するガス圧力がなければ力を発揮できないとも考えられます。

なので、液体ガスが気化できないくらいに寒いところや、鬼のように連続使用して氷のようにキンキンに冷えきってしまったボンベだと、さすがに火力は弱くなると思います。

物凄く気温の低い地域でキャンプされる方、ものすごく長時間に渡って使用される方は、気化する沸点の低いガスボンベと併用されるのも手かもしれません。

マイクロレギュレーター機能は、使用する環境と条件によっては、かなり優れた機能を発揮してくれる仕様だと思います!

マイクロレギュレーター機能を搭載している有名なバーナーにはSOTOのマイクロレギュレーターストーブなんかがあります。

気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!

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この記事を書いた人

キャンプの入り口としてキャンパーの方へのキャンプ情報を掲載中。
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