ゆらゆら揺れる優しい色合いのアルコールバーナーって癒されますよね。
とても簡単に扱えて、手軽に準備できるアルコールバーナー。
ソロでのツーリングキャンプや日帰りのハイキングなら、かえってアルコールランプのほうが使い勝手がよくてロマンもあるから筆者は好きだったりします。
今回は初心者さんへ向けて、アルコールバーナーの使い方や注意点をご紹介します。
アルコールバーナーの使用時に揃えるもの
アルコールバーナーを使用する際に必要なのは次の5つ
①アルコールバーナー
②燃料として使用するアルコール
③風防
④五徳
⑤着火道具
詳しく見ていきましょう。

アルコールバーナー
いろんなメーカーから携帯用のアルコールバーナーが販売されています。
ソロ用の手軽なものであれば1500円~3000円程度。
火だけを楽しみたい簡易的なものであれば1000円未満での購入も可能です。
デザインも幅広いので、お気に入りのものを見つけてください。

燃料として使用するアルコール
ストーブの燃料として使用するアルコールも用意します。
ネットで購入できますが、ホームセンターなどでも購入できますよ。

風防
アルコールバーナーは風に弱いため、使用する際には風防を用いるのがおすすめです。
お気に入りの風防を用意しておく他に、風防があらかじめ備え付けられているアルコールバーナーを購入する方法もあります。
五徳
アルコールバーナーに直接クッカーを乗せることはできないので、クッカーを乗せる際には五徳も用意しておきましょう。

着火道具
着火する際に使用するライターやマッチも忘れずに。

アルコールバーナーの使用方法
アルコールバーナーの使用の手順です。
バーナーにアルコールを入れる
注入するアルコールの量はあらかじめ、燃焼時間を計算して入れるようにしましょう。
使用するアルコールや気温やバーナーの種類によっても燃焼時間は変わります。
愛用のアルコールバーナーは○○mlでだいたい△△分燃焼すると把握しておくと便利です。

風防と五徳を設置する
風防と五徳を設置します。
風防は風の方向を読みながら設置してください。

着火する
ライターの着火は火口と手が近くなるため火傷に注意してください。
マッチや取っ手の長いチャッカマンを使用すると安全に着火できます。

お好みの火力に調整する
火力の調整はバーナーに付属されている蓋で行います。

蓋は高温になっているため素手で触ることはせずに、ペンチや長い棒を使用して調節するようにします。

使い終わりに消火
燃料が切れて自然に消火されるのを待つか、蓋を被せて消火します。
アルコールバナー使用時の注意点
どなたでも簡単に扱えるアルコールバーナーですが、いくつか注意点もあります。
不適切な使用方法だと怪我や事故の原因になるため注意してください。
水平な場所で使用する
アルコールバーナーは液体を用いるため、不安定な場所や斜めになっているところで使用すると、中のアルコールがこぼれてしまう可能性があります。
アルコールがこぼれてしまうと、一面は火の海になってしまいますし、なかなか消火ができません。
十分に注意してください。
注入時にこぼれたアルコールは拭き取るようにしてください。
必ず屋外で使用する
何かの拍子にアルコール液体が飛び散ることも考えられます。
火のついたアルコールがテントや衣服についてしまうと穴が空いたり、発火の可能性も考えられます。
特にテント素材は火に弱いものも多いため、決してテント内ではなく屋外で使用するようにしましょう。
燃料は継ぎ足し禁止!
途中で燃料が足りなくなっても、火がついているアルコールストーブに直接アルコールを継ぎ足す行為は大変危険なのでやめましょう。
火が完全に消え、温度がある程度低くなってから燃料を足します。
火の有無はよく確認する
アルコールバーナーの炎は、明るいところでは非常に見えにいです。
火が消えていると思い込み、触ってしまい火傷を負ってしまうことも少なくありません。
火の有無は注意深く確認しましょう。
消火は自然にorフタを使う
アルコールバーナーは消火時にも注意が必要です。息を吹きかけて火を消したくなりますが、アルコールバーナーでは中のアルコール液が飛び散って火傷してしまう危険があるため、絶対にやめましょう。
蓋をすれば消火できますが、おすすめはアルコールが全て無くなって自然に消火されるのを待つことです。
そうすれば危険もありませんし、片付けも楽です。
ゆっくり、落ち着く、ひとときを。
いくつかポイントを押さえれば、どなたでも簡単に安全にアルコールバーナーを使用できます。
落ち着いてキャンプがしたい時なんかには、メカニックなハイテクギアを駆使するより、こういった原始的なアルコールバーナーの方が雰囲気を盛り上げてくれたりするものです。
なによりアルコールバーナーは、優しい炎でとても“静か”。ほとんど音がありません。
ゆっくり落ち着くキャンプを味わいたい方は、次のキャンプではアルコールバーナーをお供にされてみてはいかがでしょうか?