こんなに違うの!?炭の種類と特性を知って、キャンプ飯やBBQを楽しもう!

キャンプといえば本格派の焚き火やバーナーを利用するという方も多いですが、本格的なキャンプ飯やBBQを楽しみたいなら、断然炭火がおすすめです。

そして、実は炭にもたくさんの種類があって、それぞれに違った特性があるんです。

ということで、今回は炭火の特徴や炭の種類や特性の比較などをご紹介したいと思います。

炭を知ればもっとキャンプが奥深く、楽しくなる!

目次

キャンプ料理やBBQなら「炭」がおすすめ!

まず、キャンプ飯やBBQには何故炭火がおすすめなのかというところからお話しましょう。

煙が少ない

薪だと燃焼する際に煙がかなり出ます。

それもキャンプらしくていいのですが、料理中に目の前が煙で包み込まれたり服に臭いがついたりするのはちょっと…ということもあります。炭はほとんど煙が出ないので、快適に火を扱えます。

遠赤外線効果で料理が美味しくなる

炭火料理は美味しいと言われるのは、遠赤外線効果があるためです。

中にはしっかり火が通ってふっくら、外はパリッと焼き目がついて美味しい料理がつくれますよ。

火持ちがよい

薪やガスと比べると炭のほうがはるかに火持ちがよく燃料を継ぎ足すコストと手間を省けます。

特にBBQの際などは長時間火を使うため、より違いを実感できるはず。

温度のコントロールが可能

炭火は炭の位置や量、空気の含ませ方などである程度の温度管理が可能です。

シーンや料理に合わせて火力や温度を簡単に調整できるのは炭ならでは。

爆ぜにくい

薪だと爆ぜてしまってテントや衣服を燃やしてしまうことがあります。

炭は爆ぜにくいためこういった心配もあまりりません。

特に料理中は火に近づくことも多いため爆ぜにくさは大切。

どれを使う?たくさんある「炭」の種類と比較

「炭」というとどれも同じもののように思いますが、実は種類があり特性もそれぞれ異なります。

それぞれにメリットとデメリットがあるので、目的や用途、好みに合わせて炭を選んで用いるのも楽しいですよ!

それでは、炭の種類を見ていきましょう。

黒炭(こくたん)

  • 原料はナラやクヌギなど
  • 火持ちはまぁまぁ
  • 臭いや煙は少ないほう
  • 途中で消えにくい
  • お値段はやや高め

黒炭は安定したスペックが持ち味の炭です。

軽くて柔らかい見た目が特徴。燃やすとすぐに高温になり途中で火が消えにくため、炭火初心者の方でも使いやすいです。

特にこだわりもなく、何を使えばいいか分からないという方は木炭で大丈夫!

出典:https://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/mokutan/syurui.html

白炭(はくたん)

  • 原料はウバメガシやアラカシなど
  • 火持ちはかなりいい
  • 臭いや煙や灰もとても少ない
  • 火をつけるのが難しい
  • お値段はとても高い

白炭の仲間には「備長炭」があります。

煙がかなり少なく、燃焼時間はかなり長めです。

高級料亭にも用いられます。美味しい料理が食べたいならダントツで白炭ですが、火が付きにくく消えやすいため初心者にはおすすめしません。

出典:https://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/mokutan/syurui.html

オガ炭(成形木炭の仲間)

  • 原料はオガ屑
  • 火持ちはかなりいい
  • 臭いや煙は少ない
  • 火付きは悪い
  • お値段は幅広いが安価なものも

木材を製材する際に出るオガ屑を圧縮、加熱して作った「成形木炭(せいけいもくたん)」と呼ばれる炭です。

どちらかというと白炭に近い性質をしていますが、白炭を使うまではないけれど、じっくりと火を通す料理をする際におすすめです。

ダッチオーブンとの相性もいいですよ。

等級や国の産地によって性質が大きく異なるのも特徴ですが、日本製のものは特に高品質(その分お値段も高いです)。

日本製→東南アジア製→中国製の順に価格が安価になりますが、品質も価格に比例しています。

出典:https://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/mokutan/syurui.html

マングローブ炭

  • 原料はマングローブやユーカリなど
  • 火持ちは悪い
  • 臭いや煙は多い
  • 火付きはかなりいい
  • お値段はとても安い

ホームセンター等で販売している格安の炭はたいていがマングローブ炭です。

安価ですが、炭としての純度が低いため燃やすと煙が多く、独特の臭いがします。

料理に臭いやススがついてしまい風味を損ねることもあることに注意しましょう。

燃えやすいですが火持ちが悪いので、ランニングコストが高い面も。薪替わりに暖をとるのであればマングローブ炭でもいいのではないかと思います。

出典:http://happy-news-style.com/archives/2232.html

豆炭/チャコールブリケット(成形木炭の仲間)

  • 原料は石炭や木炭の粉と接着剤
  • 火持ちはまぁまぁ
  • 臭いや煙は少しある
  • 火付きはいい
  • お値段はまぁまぁ

オガ炭がオガ屑を圧縮した成形木炭なのに対して、豆炭やチャコールブリケットは石炭や木炭の粉を接着剤でまとめで圧縮加熱した成形木炭です。

原料の配分は製品によってさまざまです。

ちなみに石炭を多く含んでいる豆炭などは有害物質を含んでいることも考えられるため料理用途にはおすすめしません。

また、燃焼後の灰もそのまま捨てることを禁じられているので、必ず適切な処理をして不燃ごみとして捨てましょう。

アメリカではBBQ用のチャコールブリケット(石炭フリー)を使用するのが一般的です。使い勝手がよく、火付きがいいため好んで使う人も多いです。

お人数でアメリカンスタイルのBBQを楽しむのに適した炭ですね。

あなた好みの炭を選んでみよう!

こうして比較してみると、炭にもそれぞれ違った特徴があって面白いですね。

それぞれに個性や特徴があるので、自分のキャンプスタイルや作りたいキャンプ飯、使用人数によって使い分けるのがいいのではないかと思います。

炭にこだわると、また少しキャンプに深みがでるのでおすすめですよ。

ぜひぜひ、比較して楽しんでみてください!

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この記事を書いた人

キャンプの入り口としてキャンパーの方へのキャンプ情報を掲載中。
キャンプ未経験の方やキャンプ経験者の方の入り口となる情報を不定期で投稿しています。

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