至れり尽くせりのキャンプを楽しめる「グランピング」というキャンプスタイルが流行っていますが、それと呼応するように人気が出始めたのが「ワイルドキャンプ」というスタイルです。
ワイルドキャンプとは文字通り「野性的なキャンプ」。
ちょっとサバイバルに近いスタイルのキャンプでもあります。
今回はワイルドキャンプの魅力や楽しみ方についてご紹介したいと思います!
ワイルドキャンプは「不便を楽しむことこそキャンプだ」という方にはぴったりなキャンプですよ。
『ワイルドキャンプ』とは?他のキャンプとの違いは?
まず、ワイルドキャンプと普通のキャンプの違いからご説明しましょう。
普通のキャンプはいろいろなギアを揃えてキャンプを楽しみます。便利なギアを使うところに楽しみがあったりもしますよね。
ワイルドキャンプの場合は少し趣向が違っていて、ギアは最低限で済ませます。必要最低限のギアと身の回りにある物を工夫しながらキャンプを楽しむスタイルです。工夫したり試行錯誤したりすることに楽しみを見出すキャンプとも言えます。
また、普通のキャンプではサイトも整備や設備が行き届いた場所を選ぶことが多いですが、ワイルドキャンプは野営風の、より自然深いサイトでのキャンプを主とします。
本気でワイルドキャンプをする方は飲み水を川で調達したり、トイレを自作することもあるそうです。(※自有の山でキャンプをする場合などに限りますが)
こう比べてみても、普通のキャンプをワイルドキャンプは大きく趣向が異なることが分かります。

2.『ワイルドキャンプ』の楽しみ方
ワイルドキャンプは他のキャンプスタイルでは味わえない魅力がいくつもあります。
2-1.とことん自然を楽しむ
ワイルドキャンプは選ぶサイトによっては、自然をとことん楽しむことができます。
森林浴はもちろんのこと、焚き火、魚釣り、山菜取りなど整備された区画キャンプ場では味わうことができない体験がたくさんできることでしょう。

2-2.サバイバル術を磨く
ワイルドキャンプは必要最低限のギアしか持っていきません。
火はバーナーを使わず焚き火、竈は石を重ねて、トライポッドは木で自作…というふうに工夫しながらキャンプを行います。
自分でいろいろ考えて計画を立てることや、工作好きな方にはたまらない楽しみ方です。
ワイルドキャンプをしていると、サバイバル術を身に着けることもできます。
2-3.ワイルドな飯を堪能する
ワイルドキャンプに欠かせないのが「ワイルド飯」です。
素材の味を活かしたワイルド料理も醍醐味のひとつになっています。少し高級なお肉を持っていって丸焼きにしたり、近くの川で獲れた魚を焚き火で焼いて食べるなどする方が多いようです。
ワイルドな雰囲気と相まってとても美味しく感じるのだとか。

3.『ワイルドキャンプ』を行う場所や持ち物
ワイルドキャンプを成功させるために必要なことをまとめてみました。
3-1.ワイルドキャンプは自然派フリーサイトがおすすめ
ワイルドキャンプをするなら、自分で好きな場所と広さを選べるフリーサイトがおすすめです。
最近ではワイルドキャンプを楽しむ方向けの自然深いフリーサイトもたくさんあります。

3-2.ワイルドキャンプに持っていくギアは最低限でOK
ワイルドキャンプに行く際にはテント、マッチ、クッカー1つ。基本時にはこれだけでOKです。
寒い時には防寒具を用意したり、別途食材を用意したりしましょう。
基本的には「あるもので済ます精神」で!
3-3.少しの工夫でもっとワイルド!?
近くに川がある場合は、浄水機能付きのマグやボトルを使って川の水を浄水し、煮沸させて飲料水にするという方法もあります。
また、落ちている木の枝をナイフで削って「お箸」をつくったり、落ち葉を防寒に使ったりなどの工夫をすればもっとワイルドにキャンプを楽しめるでしょう。

4.『ワイルドキャンプ』の注意点
魅力溢れるワイルドキャンプですが、行う際には次のことに注意してくださいね。
4-1.テントを張る場所に気を付ける
川の中州、傾斜のある地面などは水没等の危険があるので避けるようにしましょう。
木の下は一見快適そうに思えますが、落木の危険があるのでおすすめしません。
4-2.焚き火は気を付けて行う
焚き火の際の落ち葉への引火やテントへの火うつりには注意しましょう。
ワイルドキャンプ向けのサイトは人が近くにいない場合も多いため、発見が遅れる場合もあります。

4-3.虫や動物にも注意しよう
自然が多い場所には虫や動物が数多くいます。
半袖半ズボンなどでは過ごさず、場所に適した安全性の高い服装にしてください。夏場は虫対策も忘れずに。

5.ワイルドキャンプに最も必要なものは、知恵と適応力だ
ワイルドキャンプの魅力や楽しみ方についてご紹介させていただきました。
ワイルドキャンプに必要なスキルは「知恵」と「適応力」。ハマる方にはたまらないキャンプスタイルだと思います!
不便を楽しむのが好きな方やサバイバルに憧れがある方は、ワイルドキャンプスタイルを楽しんでみてはいかがでしょうか?