最近、焚き火やキャンプのリラックス効果に注目が集まっています。
YouTubeでも焚き火の様子を映しているだけの動画やキャンプ動画が大変人気ですし、実際にキャンプの虜になっている方もどんどん増えてきているように思います。
焚き火やキャンプがこんなに人気を集める理由のひとつに「f分の1のゆらぎ」効果があります。
今回は、キャンプとf分の1のゆらぎの関係性や効果について、ご紹介しましょう。

「f分の1のゆらぎ」って知ってる?
そもそも「f分の1のゆらぎ」とはどういったものなのでしょう?
Wikipediaによると、
1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)とは、パワー(スペクトル密度)が周波数 f に反比例するゆらぎのこと。ただし f は 0 より大きい、有限な範囲をとるものとする。
引用元:Wikipedia
とのことなのですが、ちょっと分かりにくいですよね。
もう少し分かりやすく解説してみます。
f分の1のゆらぎを分かりやすく解説!
音が耳に届く、物体が見える、振動する…こういったことは、目には見えないですが、全て「周波数」という波間の中で起こっている出来事です。
音色、色の見え方、光の強さ、振動の強弱は周波数の波のリズムや強弱によって変わります。
無限にある周波数の中で、人が特に「心地いい」と感じる特定の周波数があります。
この周波数を「f分の1のゆらぎ」と呼んでいます。
f分の1のゆらぎ研究の第一人者である東京工業大学名誉教授の武者利光教授によると、f分の1のゆらぎは、人の心臓の鼓動や目の動きと同じ周波数のため、心地良いと感じるのだそうです。
日常にあるf分の1のゆらぎ
例えば、音楽を聴いていてリラックスしたり、電車に揺られていると心地良くてウトウトしたり、木の触り心地や木目に癒やされることはありませんか?
実は、これらは全てf分の1のゆらぎを持っているから、人は心地良いと感じやすいのだそうです。
人にとって心地のいい音だったり、形状だったり、手触りだったりするものは大抵、f分の1のゆらぎが関係していると言われています。
人はf分の1のゆらぎに触れると、リラックス時に計測される「α波」が増え、心身共にとてもいい状態になることも研究で明らかになっています。
自然現象においても見ることができ、具体例としては人の心拍の間隔、ろうそくの炎の揺れ方、電車の揺れ、小川のせせらぐ音、目の動き方、木漏れ日、蛍の光り方などがある。また物性的には、金属の抵抗、ネットワーク情報流が例として挙げられる。
引用元:Wikipedia
ちなみに、最近なにかと話題の鬼滅の刃のキャラクターである、鬼殺隊当主「産屋敷 輝哉」氏もf分の1のゆらぎの声と動作の律動を持ち合わせているんだそうです。(脱線しました (笑))

キャンプは「f分の1のゆらぎ」の宝庫だった!
そして、最近話題になっているのが「キャンプとf分の1のゆらぎの関係」について。
実は、キャンプはf分の1のゆらぎの宝庫なんです!
f分の1のゆらぎを存分に味わいたいのであれば、キャンプに行くべきです。
キャンプで味わえるf分の1のゆらぎをご紹介しましょう。
キャンプのf分の1のゆらぎ①焚き火
焚き火を見ているだけで、なんとも言えない心地良さに包まれることはありませんか?
これは焚き火の炎の揺れ方、光、パチパチと爆ぜる音がf分の1のゆらぎを持っているからです。
焚き火が落ち着く理由は科学的に証明できるものだったんですね。

キャンプのf分の1のゆらぎ②自然の音
小川のせせらぎや、小鳥のさえずり、風の音、木々の擦れ合う音。自然には心地の良い音がたくさんあります。
こういったものも、f分の1のゆらぎに含まれます。

キャンプのf分の1のゆらぎ③目で見る木々や植物
f分の1のゆらぎは音だけでなく、物の形状や振動などにも含まれます。
癒やされる植物の形状、質感、触感などもf分の1のゆらぎを持っていると言われています。

キャンプのf分の1のゆらぎ④心地の良い“揺れ”
電車の揺れや、波の満ち引きなどの振動のリズムにもf分の1のゆらぎが含まれています。
ということは、キャンプで利用するハンモックの心地良い揺れもf分の1のゆらぎを持っているといいてもよいでしょう。

「f分の1のゆらぎ」を最大限に味わえるキャンプアイデア
というふうに、キャンプにはf分の1のゆらぎを味わえる事が盛りだくさんなのです。
平日仕事をバリバリして、休日までキャンプに行って疲れないの!?
と、よく友人に言われるのですが、自分的にはむしろ逆で
疲れた身体もキャンプに行けば元気になれる。
そんなふうに感じていて、実は結構不思議だったんです。
でもそれは、キャンプをしていて自分でも気付かないうちに、f分の1のゆらぎにたくさん触れていて心と身体が癒されているからだったんですね。
身体は疲れているけれど、休日らしい趣味を何かしたいという方には、楽しく遊べて癒されるキャンプこそおすすめしたいです!
特にf分の1のゆらぎを最大限に味わえるキャンプアクティビティを考えてみました!
ハンモックに揺られて森林浴
自分が心地良いと感じるハンモックの揺れにはf分の1のゆらぎが含まれています。
心地の良い揺れを感じながら、小川のせせらぎや小鳥のさえずりをBGMにの~んびりとする。
想像しただけで、身体が軽くなってきますね。
天然木にふれる、工作を楽しむ
武者利光教授によると、自然が作りだしたものや人が手作りしたものにはf分の1のゆらぎが含まれていて、機械が作りだすものとは明らかに周波数が異なっているそうです。
キャンプで天然木に触れたり、自分で木工作業や工作をする(ブッシュクラフト)をすることも、f分の1のゆらぎに触れられる機会になります。
モノづくりをしていると癒される感覚も、f分の1のゆらぎに触れていることが関係していているのでしょう。
疲れた時こそ、キャンプに行こう。

「キャンプは癒やされる」はf分の1のゆらぎを読み解くことで、科学的に証明できることだったんですね。
わたしも知らず知らずのうちにその恩恵を受けていたのかぁ、と妙に納得してしまいました。
次にキャンプに行かれる時には、自然の音や焚き火の炎をいつもよりじっくりと味わってみてはいかがでしょうか?
より自分の波長とf分の1のゆらぎがマッチして、普段よりもっとキャンプが充実したものになるかもしれません。