キャンプでおいしいお肉が食べたい…!
そんな思いから生まれたギアがippo productsの六角鉄板です。
遊び心のある、めずらしい六角型の鉄板は一度使ってみると、その魅力に虜になること間違いなし。
今回は六角鉄板の魅力や製品の背景、シーズニングの有無や方法についてご紹介します。
気になる方は、ぜひご覧ください!

ippo productsの六角鉄板について
ippo productsってどんなメーカー?
ippo productsさんは、広島県の福山市でアウトドア用品の開発、製作、販売を行っています。
福山市と言えば、全国的にも鉄加工で有名。鉄の町とも言われています。
ippo productsは、福山で45年の実績を誇る鉄加工所をベースに立ち上げられた自社ブランド。
手掛けられる全ての商品は、1つ1つ職人さんによる手作業で製作されています。
開発から生産まで1つ1つの製品は、まるで我が子のように丁寧に作られており、手に取った人の元で末永く使っていただけるようにという願いと愛情が込められています。
丹精込めて生み出された製品は使う人にとって心地良く、楽しく、よりいっそうキャンプを素敵なものにしてくれる気がします。

ippo productsを運営しているnobuさんはキャンプが大好きな方!
アウトドアは楽しい事をやる為にあるので『道具に遊び心を持たせたい』です。
そんな遊び心の塊で、出来上がったのが今回紹介する『六角鉄板』という製品です。
中でも人気を集めるのが「六角鉄板」
ippo productsさんでは焚き火台をはじめとする鉄加工品が製作されていますが、中でも人気を集めているのが六角鉄板。
キャンプで美味しいお肉が食べたい!
そんな想いから生まれた手のひらサイズの六角型鉄板は、おいしいお肉が焼けるのはもちろんのこと、キャンパーが使いやすいようなうれしい工夫が随所にちりばめられています。
もちろん、六角鉄板も例外なく1つ1つ手作業で作られています。製作工程にも大変手間暇がかかっているそうで
- レーザーで鉄板を切断
- 1枚ずつ選別していく
- 表面の傷が深いものはこの時点で廃棄
- コーナー部分を面取りする
- 両面を特殊研磨(汚れ取り、表面を均一に)
- 刻印(ippoさんのメーカーロゴ)
- 洗浄
- 水分を拭き取り乾燥
- 全面に薄く食用油を塗布
- 袋詰め、梱包
と、これだけの工程を経て大切につくられています。
六角鉄板はシリーズが3つあり、シーンごとに使い分けることが可能です。
次の章では六角鉄板三兄弟シリーズの紹介、それぞれの仕様や特徴を紹介していきます。

ippo productsの六角鉄板の基本仕様
六角鉄板は
- 六角鉄板
- 六角鉄板プラス
- 六角鉄板フラット
の3種類が販売されています。
六角鉄板
【大きさ】対辺165m×対角188㎜
【厚さ】6mm
【材質】国産黒鉄鉄板(JIS規格品)
【重量】約1080g
【内容】鉄板本体、収納袋、やっとこ

スタンダードタイプの六角鉄板。
こちらは取っ手がついていないタイプです。取っ手がついていない分コンパクトに収納できるため持ち運びが便利。位置の調整は付属品の「やっとこ」を使います。
シングルバーナーや、同じくippo prductsの焚き火台KUBEERUとも好相性。
鉄板の中央には油をキャッチするためのくぼみがついているので、分厚いステーキ肉を焼いていても油がこぼれ落ちにくくなっています。
油だけでなく、野菜を焼く際にも具材がこぼれ落ちる心配がありません。
使用最適人数は1~2人。
六角鉄板プラス
【大きさ】対辺165m×対角188㎜
【長さ】265mm
【厚さ】6mm
【材質】国産黒鉄鉄板(JIS規格品)
【重量】約1128g
【内容】鉄板本体、収納袋

スタンダードタイプの六角鉄板に取っ手がついた六角鉄板プラス。基本的なスペックはそのままに、鉄板の位置がより動かしやすくなっています。
取っ手部分が増えてはいますが、取っ手中央部分を空洞にすなど極限まで軽量化されているため、スタンダードに比べても50g程度しか増量していません。
こちらもシングルバーナーやKUBEERU等の直火での使用がおすすめです。
使用時には取っ手が非常に熱くなるため、鍋掴みや厚手の布巾などを使用して触れるようにしてください。
六角鉄板フラット
【大きさ】対辺165m×対角188㎜
【厚さ】6mm
【材質】国産黒鉄鉄板(JIS規格品)
【重量】約1080g
【内容】鉄板本体、収納袋、やっとこ

こちらはバーベキュー用の焼き網に乗せて、炭火焼きと鉄板焼き両方の調理方法を楽しめるタイプの六角鉄板フラット。
網の上に置いてもグラグラしないように、鉄板中央のくぼみがフラットになっています。
網では焼肉用の薄いお肉、鉄板では厚切りステーキ肉と具材に合わせて焼き方を変えることでいつもとは一味違うバーベキューを楽しむことができますよ!
油落ちさえ気にならなければ、もちろんシングルバーナーや焚き火台との併用もOKです。
六角鉄板フラットは網焼きと併用して1~5人が対応人数になっていますが、こんなふうに六角鉄板を複数組み合わせて大きな鉄板をつくることもできますよ。

こういった利用方法も楽しそうですね。
ippo productsの六角鉄板の魅力
ここでは、六角鉄板の魅力を紹介していきます。
極厚鉄板で美味しく焼ける!
分厚いステーキ肉は必ずといっていいほど鉄板の上で焼かれます。
これは、分厚いお肉は鉄板で焼くことで驚くほど美味しく焼きあがるからなんです。その理由は鉄板が持つ蓄熱効果。
焼き網や家庭用のフライパンでは熱源の熱をそのまま食材に伝わるので、分厚いお肉を焼く場合は表面ばかりに火が通ってしまい、火入りにムラができてしまいます。
その点、厚い鉄板は熱源の熱を一旦鉄板内に蓄熱し、均一に含んだ熱を安定して食材に伝えるため、食材に焼きムラができずジューシーに。
六角鉄板も同じ原理で食材が美味しく焼けます。
お肉はふっくらジューシーに、野菜も甘みがでて余計な水分が飛びシャキシャキとした触感に焼きあがってとても美味しいですよ。
また、鉄板にお肉を乗せた時の「ジュ~っ」という音は、よりいっそうキャンプ飯の雰囲気と食欲をかきたててくれることでしょう。

六角型だから焼きムラなし
また、六角型であることにも注目です。
四角い鉄板とシングルバーナーを組み合わせた場合、端の部分に十分にバーナーの火が行き渡らずに鉄板の部分によって温度のムラができてしまいます。
鉄板でお肉が美味しく焼けるのは、鉄板の蓄熱効果と均一で安定した熱の供給のため、これでは食材が美味しく焼けません。
一方、六角鉄板はお肉が焼きやすい面積を最大限に確保しつつ、バーナーの火が鉄板全体に均一に伝わるよう計算されてデザインされています。

携帯しやすい重さとサイズ感
鉄板は決して軽い素材ではありません。通常であれば持ち運ぶのは一苦労なのですが、六角鉄板は最大限まで不要な部分を削って軽量化を意識されています。
六角形にすることで無駄な面積を省き軽量化していることはもちろんのこと、特に注目したいのが「鉄板にフチがないこと」。
通常のキャンプ用鉄板にはフチがあるものがほとんどですが、六角鉄板にはフチがなく、綺麗に面取りがなされています。
このおかげで、フォルム的にも重量的にも持ち運びしやすくなっています。他のキャンプギアの隙間にスッと入れ込むことができる手軽さも魅力。
また、取っ手の有無や、やっとこの軽量化など鉄板を気軽に持ち運べるような工夫もされています。

真ん中のくぼみで油がこぼれにくい(六角鉄板フラット以外)
鉄板焼きで気になるのが油のこぼれですが、六角鉄板では油がこぼれ落ちないように真ん中にくぼみ加工がしてあります。
これがあるおかげで机やバーナーが汚れる心配がありません。脂身の多いお肉を焼く際にもキッチンペーパーで出た油を拭き取りながら焼くと、流れ落ちる心配がないですよ。
野菜炒めをする際にも、飛び散りが少なくなります。フチがない代わりに、真ん中にくぼみを持たせて具材や油をこぼれにくくされているんですね。
細かい気遣いが感じられますし、かなりうれしい機能です。

やっとこ+おしゃれな収納袋
製品にはやっとこと収納袋がセットになっています。(プラスは収納袋のみ)
収納袋に入れるといっそう持ち運び便利です。収納袋がおしゃれかつ丈夫な帆布生地でできています。
2020年10月から、デニム記事から帆布生地へ変更して、より強く耐久性のある生地へ変更したとのことです。
帆布は、素材が綿や麻で織られた生地で他の素材に比べて燃えにくい素材。
帆布は丈夫で、長期間使用することもできる。
六角鉄板にシーズニングは必要?
六角鉄板を使用する際にはシーズニングは必要なのでしょうか?
鉄板にシーズニングする理由
鉄板にシーズニングが必要な理由としては
- サビ防止
- 食材のこびりつき防止
- 工業用のワックスやシリコンの洗い流し
が挙げられます。
ちなみに六角鉄板は製造される際にしっかりと洗浄されコーティングは食用油を使用されているので③に関しては安心ですね。
しかし、長く愛用していくためにはサビつきや焦げ付きを防ぎ、美味しく食材を焼くためには鉄板のすべりをよくしておかなければいけないので、簡単にシーズニングはしておいたほうがいいかもしれません。
シーズニングというのは、いわば「鉄板のメンテナンス」「鉄板を育てていく」という意味合いもありますので、シーズニング自体を楽しむというのもキャンプの楽しみ方のひとつのような気がします。

六角鉄板のシーズニング方法
簡単なシーズニング方法をご紹介します。
- 洗剤できれいに鉄板を洗います
- 何もつけずに空焼きしましょう(青みがかった色になればOK)
- キッチンペーパーを使って油を全体に塗り付ける(ふちや取っ手も)
- 鉄板を冷ます
- 油を拭いて、くず野菜を炒める(香味野菜で鉄の臭いをとろう)
- キッチンペーパーで油を拭き取る
- 空焼きする
が最も簡単な方法です。
他にもいろいろなシーズニング方法があるので、自分に合った方法を試してみてください。
乾性油というと、亜麻仁油、紅花油、えごま油、ひまわり油など。
乾性油の成分は不飽和脂肪酸の量が多いので、空気中で固まりやすい油なのでシーズニングに適しています。
一方でオリーブオイルやキャノーラ油での、シーズニングは実施できますが、空気中で皮膜を作りにくい性質があるので不向きです。
もし乾性油がご自宅にある場合はそちらで試してみてください。
遊び心あふれる鉄板でおいしくたのしくキャンプ♪
ippo productsさんの六角鉄板についてのご紹介でした!
『重さも1キロ程』で『フチが無い』のでリュックの隙間に入れても嵩張ることなく持ち運びがしやすいです。
鉄板でステーキ肉を焼くと美味しいことは分かっていても、重さや持ち運びのことを考えるとなかなか手が出なかったという方も多いのではないでしょうか?
ちょっと贅沢なソロキャンを楽しみたい方や、いつもとは一味違ったバーベキューに挑戦してみたい方はぜひお試ししていただきたいギアです!
