キャンプ時のテーブルとチェアは選び方が最も難しいとされているギアのひとつ。
テーブルとチェアの組合せが上手くできていないと、ゆっくりとくつろげませんし、使い心地が悪い、なんだか使いにくい…なんとことにもなってしまいます。
そこで今回はテーブルとチェアの種類と選び方をご紹介します。
結論から言うと、テーブル&チェアはギア個別に選ぶのではなく「スタイル」で選ぶと失敗することがないですよ!
初めてテーブルやチェアを選ぶ際の入門書としてお読みいただければと思います。
キャンプのテーブル&チェアは「スタイル」で決めると失敗知らず
テーブル&チェアの「スタイル」ってなに?
ギアを選ぶ前に、テーブル&チェアを使用したキャンプのスタイルを決めてしまいましょう。
ここで言うスタイルとは、テーブルとチェアの「高さ」の組合せで作りだすスタイルのことです。
いろいろな分類方法がありますが、今回は4つのスタイルから、テーブル&チェアの高さの組合せ特徴を解説します。
- ダイニングスタイル
- リビングスタイル
- ロースタイル
- お座敷スタイル
それぞれの特徴は後程詳しくご説明しますね。
この4つのスタイルによってキャンプの楽しみ方や、使い勝手が随分と変わってきます。
自分の好きなキャンプの楽しみ方や持っている他のギアとの相性、利便性の良さを考慮しながらぴったりのスタイルを見つけ、それに合ったテーブルとチェアを選んでいきましょう。
あらかじめセットになっているものもある
自分好みのテーブル&チェアをカスタマイズするのも楽しみのひとつですが、キャンプをこれから始める方には難易度が高いかもしれません。
そんな時は、あらかじめテーブルとチェアがセットになっているものを選ぶと失敗が少なく、統一感がでて見た目もスタイリッシュに決まるのでおすすめです。
セットでなくても、同じメーカー同士でテーブルとチェアを縛ってしまうのもいいですね。
スタイル別テーブル&チェアの種類と特徴
それでは、テーブルとチェアの高さの組合せの違いによるスタイル5つをご紹介してきます。
※ちなみに、キャンプ用のテーブルの高さは30㎝~70㎝、チェアの高さは0㎝~40㎝が一般的です。
ダイニングスタイル

- 高いテーブル×高い椅子のスタイル(70㎝×40㎝くらい)
ダイニングスタイルは家のダイニングで一般的に使用するテーブルと椅子と同じ高さ、使い勝手です。
ちょうど立った腰の位置にテーブルがくるので、キッチンスタンドを併設しての立ったままの調理や移動がスムーズです。
- 合わせるテーブルとチェア
- ハイテーブルetc…
- キャプテンチェア、リゾートチェア、ハイバックチェアetc…
- メリット
- 食事がしやすい
- 料理が運びやすい
- デメリット
- 全体的にギアが大きくなる
- 重いものが多い
- 小さな子どもには使いづらい
リビングスタイル

- テーブルとチェアが同じ高さのスタイル(40㎝くらい)
リビングスタイルは、お家のリビングを想像していただくと分かりやすいかと思います。
40㎝程度の高さのテーブルに同じく同じくらいの高さのソファを置いているイメージです。
リビングスタイルは広義ではロースタイルに分類されることもありますが、リビングスタイルとロースタイルのいいところをちょうどよく、つまんだような使用感です。
- 合わせるテーブルとチェア
- ミドルテーブル、ローテーブルetc…
- キャプテンチェア、リゾートチェア、ハイバックチェアetc…
- メリット
- ゆったりとくつろげる
- 視界が低くなるのでダイナミックに自然を感じられる
- 立ち上がる際に腰に負担がかかりにくい
- 手ごろなギアで再現できる
- デメリット
- 足をテーブル下に入れられない
- 子どもは食事がしづらい
ロースタイル

- 低めのテーブル×更に低いチェア(40㎝×30㎝くらい)
最も人気を集め、おしゃれキャンプの代名詞になっているのがロースタイルです。
低めのテーブルとチェアを組み合わせることで、上部に空間ができゆったりと過ごせます。
最近はロータイプのテーブルでもグリルや囲炉裏が取り付けられるアイテムがたくさん登場しているため、工夫によっては調理と食事が座ったままの状態で完結することも可能です。
- 合わせるテーブルとチェア
- ローテーブルetc…
- ローチェア、リゾートチェア、ハイバックチェアetc…
- メリット
- ゆったりと過ごせる
- おしゃれなギアがたくさんある
- 空間を広く感じられる
- 自然をダイナミックに感じられる
- 子どもでも食事がしやすい
- デメリット
- 前傾姿勢になりやすく腰に負担がかかる
- 一度座ると立ち上がりにくい
お座敷スタイル

- 低めのテーブル×地べたに座るスタイル(30㎝~40㎝×グランドチェアや座椅子)
低めのテーブルと座椅子または限りなく低めのチェアを用いて、まるでお座敷のように過ごすスタイルも近年人気を集めています。
足を伸ばしたり、寝転んだり、まるで自宅の居間にいるようにリラックスできる魅力があります。
ただし、凸凹している地面の場合は設営位置を調整する、厚めのシートを選ぶなどの工夫が必要です。
- 合わせるテーブルとチェア
- ローテーブルetc…
- グランドチェア、座椅子、座布団etc…
- メリット
- ゆったりと過ごせる
- 寝転ぶこともできる
- 空間を広く感じられる
- 自然をダイナミックに感じられる
- デメリット
- 地面環境に左右される
- 調理スペースは別に必要
- 一度座ると動きにくい
キャンプ時のテーブル&チェア選び方のポイント
自分が目指しているテーブルとチェアの組合せスタイルがなんとなく想像できたでしょうか?
自分に必要なギアのイメージがなんとなく持てたことと思いますが、テーブルもチェアは「高さ」だけでなく
- 使い勝手
- 大きさ
- 素材
- デザイン
- 機能性
など、たくさんの要素があります。
そこで、テーブルとチェアの選び方のポイントになる要素をご紹介します。
参考にしてみてください。
設営のしやすさ
キャンプ設営において、設営のしやすさはとても大切な要素になります。
テント、タープ、焚き火など準備しなければいけないことがたくさんある中、テーブルくらいは簡単にパパっと設営を済ませてしまいたいものです。
ワンタッチで組み立てられるのか、組み立てる際に道具はいるのかなどは最低限チェックしておくようにしましょう。
高さ調節機能の有無
最近のテーブルは高さ機能を調節できるものも出回ってきています。
足の部品をつけはずしすることで
ミドル⇔ローテーブル、ハイ⇔ミドルに変更でき、スタイルによって使い分けができるものもあります。
こういった機能が搭載されていると、スタイルの使い分けができるので便利です。ちなみに、足は別売りの場合が多いです。
テントやタープとの相性
2ルームテントやタープの中でテーブルとチェアを設置される場合には、相性も考慮しておく必要があります。
例えば、ハイスタイルなのに背の低いテントやタープを使用していると天井が狭く窮屈に感じてしまいますし、冬のロースタイルに背の高いテントやタープを使用すると空気の流れができてしまい体感温度がかなり低くなってしまいます。
重さ、収納サイズ
他のギアと同じく、テーブルとチェアも重さや収納サイズが大切です。
快適な使い心地になればなるほど重さやサイズが大きくなっていきますが、持ち運びやすさや荷物のかさを考慮しつつ選びましょう。
木材は暖かみがある素材ですが重くなりやすいです。丈夫なのに軽量な金属もあります。
+αの機能
+αの機能は主にテーブルに搭載されている機能です。
バーナーを設置できる、グリルスペースを設置できる、囲炉裏と一体化になっているテーブルなどさまざまなタイプのものがあるため、お好みのものを選びましょう。
ただ、+αの機能が搭載されているからいいテーブルというわけではなく、ノーマルテーブル(特にローテーブル)はキャンプだけでなく自宅での簡易テーブルやサブテーブルとして使用することもできるため、幅広く使用用途を考慮して決めるといいですよ。
素材
テーブルとチェアに使用されている素材にも注目しましょう。
テーブルに使用されている素材は木材なのか、アルミなのか、スチールなのかによって耐水性、耐熱性、耐久性が異なってきます。
使用する環境や移動手段を考慮しながら考えるといいでしょう。
チェアも生地によって座りごこちや重さが違ってきます。実際に座ってみて、持ってみて、違いを確認してみることをおすすめします。
デザイン
テーブルとチェアを決める上でデザインもとても大切な要素になります。
自分が持っていて楽しくなるようなデザインであることはもちろんのこと、テントやタープのデザインをマッチしているテーブルとチェアを選ぶと、驚くほどスタイリッシュで垢ぬけた印象のコーディネートになります。
組合せに自信がないという方は、同じメーカー同士でギアを揃える、あらかじめテーブルとチェアがセットになっているものを選ぶという方法もあります。
お座敷スタイルの場合は、シートの上におしゃれなラグを敷くなどすると、一気に雰囲気が出ておしゃれになるので、ぜひ試してみてください。
お好みのスタイルでキャンプを楽しもう!

キャンプにおけるテーブルとチェアの種類と特徴、選び方のポイントをご紹介しました。
テーブルとチェアを選び際には、まず「どのようなスタイルでテーブルとチェアを使用したいかどうか」を考えられることをおすすめします。
- ダイニングスタイル
- リビングスタイル
- ロースタイル
- お座敷スタイル
スタイルを決めてから、当てはまるテーブルとチェアを選べは失敗することなく、あなたにとって使いやすいものを選択できるでしょう。
とても簡単に選べる方法なので、テーブルとチェアの購入を検討されている方はぜひ試してみてくださいね。