オピネルナイフを徹底解説!各No.のサイズと用途、選び方、正しい使い方などをご紹介!

料理に食事、ちょっした作業に便利なアウトドアナイフ。中でも初心者におすすめとされているのが「オピネル」のナイフ。

オピネルのナイフは非常に使いやすく、初心者が持つ1本目のナイフとしてもおすすめされています。

今回はオピネルのナイフの特徴と魅力、オピネルナイフの種類と使い分け方、正しい使い方などを詳しく解説します。

ナイフをNO.ごとに紹介しているので「オピネルナイフは種類が多くてどれを選べばいのか分からない」という方も参考になるかと思います!ぜひご一読ください。

目次

オピネルナイフの特徴と魅力について

オピネルナイフとは?

オピネルナイフは1890年にフランスのジョセフ・オピネルという方が設計されたことからプロダクトとしての道を歩み出しました。

天然木のハンドル、両刃のブレード、折り畳みナイフでありながら開くとしっかり刃を固定してくれるロック機能を特徴とするオピネルスタイルは、歴史を越えて多くの人に愛され続けています。

当時の人は、手に馴染みよくポケットに手軽に収まるオピネルナイフを常に持ち歩き、ちょっとした作業時、また外食時にも愛用のオピネルナイフを使って食事をしたそうです。

今でも現地フランスでは、子どもが一人前になったお祝いとしてオピネルナイフを贈り物として贈る習慣があるのだとか。

シンプルかつ実用的な折り畳みナイフは、100年以上たった今でもほとんど形を変えずにいるというのですから驚きです。

オピネルナイフのそのデザイン性の高さと美しさは世界にも認められており「世界でもっとも美しい100のプロダクト」の1つにも選ばれています。

かの有名な画家ピカソもオピネルナイフを好んで使っていたそうですよ。

オピネルナイフの魅力

100年以上たった今でも姿を変えずに、世界中の人に愛され続けているオピネルナイフ。

その魅力はどこにあるのでしょう?

洗練されたデザイン

先ほども少し触れましたが、オピネルナイフは機能的でありながら無駄のないシンプルな構造。

どんな人にもどんな場面にも溶け込める洗練されたデザインだからこそ、これほどまで多くの人を魅了し続けているのだと思います。

天然木は使うほどに味わいが増し、ブレードもお手入れすることで新しい表情を見せてくれます。

手のひらにおさまる最も美しい工業用品と言われる理由が分かります。

折り畳み式で使いやすい

オピネルナイフはブレード部分を折りたたんで収納します。ハンドルの大きさによってはポケットにすっぽり納めることも可能。

折り畳み部分にはロック機能がついており、簡単に収納できますが安全性にも配慮されたつくりになっています。

子どもから大人まで使いやすく、安全に取り扱えるという点もオピネルナイフの魅力と言えます。

大きさや素材が選べる

オピネルナイフはブレードの素材やブレードの大きさが違う多彩なラインナップが揃っています。

自分にぴったりの1本を育てていく人も入れば、用途によって数種類のオピネルナイフを使い分ける人もいらっしゃいます。

特にアウトドアでは大小さまざまなものをカットしたり、削ったり、割ったりといったことが求められるので数種類のオピネルナイフを所持しているという方も珍しくありません。

こういった使い分けができる点もオピネルナイフの良さでしょう。

手に入れやすい価格

オピネルナイフが多くの方に愛される大きな理由。それは、どんな人でも手に取りやすい価格であったことも大きいかと思います。

小さなものだと2000円以内、大きいものでも3000円程度で購入できます。

安全性が高く使いやすいだけでなく、手に取りやすい値段であることも、初心者のナイフや最初の1本のナイフにおすすめと言われる理由なのです。

オピネルナイフの種類

オピネルナイフには多くの種類がありますが、

  • ブレードの『素材』の違い
  • ブレードの『大きさ』の違い

で大きく種類分けできます。オピネルナイフには種類ごとにNo.が割り振ってありますが、このNo.の違いというのはブレードの大きさによる違いです。

素材や各No.の種類ごとに特徴、使い分け方を紹介しますね。

ブレードの素材はステンレスと炭素鋼

ステンレス

ステンレス製のナイフは錆に強いため、初心者でも取り扱いやすいところにメリットがあります。

ただ、ハイカーボンスチールに比べると切れ味が多少劣ってしまいます。

錆びにくいですがブレードのお手入れをしないと切れ味が悪くなってしまうので、刃を研ぎながら使用するといいでしょう。

炭素鋼(ハイカーボンスチール)

ハイカーボンスチールの最大のメリットは何と言っても切れ味の良さ。

ステンレスに比べると格段に切れ味が良いです。ただ、サビやすいため使用後にはしっかりと水分を取り除く、定期的にオイルを塗ってメンテナンスをするなどのケアが必要になります。

また、カーボンナイフはステンレスよりもブレードが研ぎやすいところもポイント。

まとめてみると

 ステンレス炭素鋼
切れ味
錆への強さ
扱いやすさ
研ぎやすさ

各自にメリットとデメリットがあるので、どちらの方が優れているとは簡単に判断することはできません。

自分がこだわりたい部分に特化している方を選んでみるといいでしょう。個人的には、初心者であればステンレスナイフの方をおすすめします。

オピネルナイフのサイズの選び方

オピネルナイフを調べてみると必ず目につく「No.〇」。

ナイフのブレードの大きさによって数字が変わります。数字が小さくなればなるほどブレードは小さくなり、数字が大きくなるとブレードが大きくなるのが特徴です。

オピネルではこれまでNo.1~No.13の13種類が生み出されましたが現在ではNo.1とNo.11は現在生産中止になり、全11種類のブレードの長さから選ぶことができます。

スクロールできます
No.2No.3No.4No.5No.6No.7No.8No.9No.10No.12No.13
全長約83mm約100mm約116mm約140mm約164mm約180mm約194mm約210mm約227mm約282mm約505mm
ブレード長さ約35mm約42mm約50mm約60mm約72mm約80mm約85mm約90mm約100mm約122mm約225mm
オピネルナイフ全11種類のサイズ一覧表

小型オピネル(No.2~No.5)

 No.2No.3No.4No.5
全長約83mm約100mm約116mm約140mm
ブレードの長さ約35mm約42mm約50mm約60mm

表を見て頂いても分かるとおり、小型のオピネルはかなり小さく、キーホルダーとして販売されているものも多くあります。

数字の小さなものは実用向きとは言えません。どちらかというと、アクセサリーや工作用に適しているのではないでしょうか。

No.5であれば軽作業用に使えそうですが、男性が使用するにはかなり難しいと思います。ちなみにNo.5まではロック機能がついていません。

中型オピネル(No.6~No.10)

 No.6No.7No.8No.9No.10
全長約164mm約180mm約194mm約210mm約227mm
ブレードの長さ約72mm約80mm約85mm約90mm約100mm

キャンパーさんにおすすめなのがNo.6~No.10あたりの中型オピネル達。食材を切ったり、焼いたステーキを切ったり幅広い用途に向いています。

オピネルナイフをアウトドア用に使用したいのであればこのあたりから選べば間違いありません。

手の小さい方や女性は若いNo.を、男性や手の大きな方は大きいNo.のものを選ぶといいでしょう。

昔のフランスでは食卓用ナイフとして子どもがNo.6女性がNo.7男性がNo.8~10を使うことが多かったそうですよ。

大型オピネル(No.12/No.13)

 No.12No.13
全長約282mm約505mm
ブレードの長さ約122mm約225mm

No.12は家庭で使用する包丁と同じくらいのサイズです。この大きさであればブロックの肉や魚も難なくさばけるでしょう。

ちなみにNo.13はほとんど出回っていません。あまりにもサイズが大きすぎて使いづらく、実用には不向きだからです。

ちなみに、フランスではお肉屋さんがウサギや鶏などを丸ごと捌く際にNo.13を使用していたそうです。

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オピネルナイフの正しい使い方

最後に、オピネルを使用する際の注意点をいくつかご紹介します。正しく使うことで安全に長く愛用することができます。

しっかりロックをかけよう

オピネルはNo.6からロック機能がついています。

ナイフを立ち上げてリングを回すことでしっかりロックがかかるようになっています。

使用時にはきちんとリングをまわしてロックがかかったことを確認してナイフを使用するようにしましょう。

折りたたんだあとは勝手に刃が開いてしまわないように再びロックをかけます。

ヴィロブロック(Virobloc)

1955年に考案された回転式のセーフティーリングを回すことにより、ブレードが意図せずに、閉まることがないようにロックが掛かる仕組みです。

2000年に改良されたものは、開閉どちらでもブレードをロック出来る構造になっています。

使用後は乾燥を忘れずに

オピネルのハンドル部分は天然木(ブナ)を使用しているため、水分を含むと膨らんでしまう性質があります。

ハンドルを塗れたまま放置するとブレードの出し入れができない状態になってしまうので、使用後はしっかりと乾燥させるようにしましょう。

また出し入れしにくい状態になってしまった際、無理矢理出すのは危険なので、膨張がおさまるまでしっかり乾燥させてください。

サヴォワ打ち

ブレードが出しにくい時の対策として、オピネルが正式に公表している対策として『サヴォワ打ち』があります。

柄の先端を固いものに打ち付けるとブレードが少し開くので、飛び出たブレードの部分を指でつまんでブレードを出す。

炭素鋼は錆に弱い

先ほども触れましたが、ハイカーボンスチールは錆に弱い性質があります。塗れたままでの放置はより錆やすくなってしまうので必ず水分を拭き取り乾燥させるようにします。

また、刃を研ぐといった定期的なメンテナンスも怠らないようにしましょう。

赤錆の対処方法としては、黒錆によるコーティング加工などもあります。

多くのキャンパーさんがオピネルナイフで黒錆加工を実践しておられるので「オピネル 黒錆加工」で検索してみてください。詳しい手順を紹介してくださっています。

持ち歩き時は注意を

日本では適切な目的や理由無く刃の長さが6㎝を越える刃物の携帯を禁止されています。(銃砲刀剣類所持等取締法22条)※アウトドアなどの目的がある、刃体8㎝以下の折り畳みナイフであればこの限りではない

刃物を持ち歩くということは非常にデリケートなことなので、持ち歩きの際には専用の道具ケースやキャンプギアを一緒にまとめておくなどしておきましょう。(キャンプに使用するということが目に見えて分かるため)

オピネルのナイフを持ち歩く際にもこれは同様です。

アウトドアナイフに迷ったらオピネルがおすすめ

以上がオピネルナイフについてのご紹介でした。

オピネルナイフは使いやすく、デザインもいい、手ごろな価格と初心者が初めて持つナイフとして大変おすすめしたい1本です。

キャンプ用途であればNo.6~8あたりを中心に検討してみるといいでしょう。

ブレードの素材の好み、また自分の手にしっくりくるNo.と検討してみて、自分にぴったりの1本をみつけてみてくださいね。

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この記事を書いた人

キャンプの入り口としてキャンパーの方へのキャンプ情報を掲載中。
キャンプ未経験の方やキャンプ経験者の方の入り口となる情報を不定期で投稿しています。

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