【保存版】テントの種類、選び方を徹底解説!初心者がテントを選ぶ際に必ず知っておきたいこと

キャンプを始めるならまず選びたいギアのひとつにテントがあります。

しかし、テントは各メーカーからいろいろな種類が販売されていますし、形や素材なども多様でどれを選べばいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は

  • テントを選ぶ際に知っておきたいこと
  • テントの種類と特徴
  • テントの選び方

を分かりやすく徹底解説していきます!

これさえ読めばテントの基本知識はOKです。

目次

テントを選ぶ前に知っておきたいこと

テントの種類と特徴をご紹介する前に、まず最低限知っておきたい「テントの基本情報」からご紹介しますね。

テントの相場はどれくらい?

テントは大きさや形や材質など実にさまざまなものがあるため、値段も幅が広くなります。

数千円で購入できるものもあれば、中には10万円近くするものもあり、値段が高くなるにしたがって品質も高くなる傾向にあります。

テントの品質とは

生地→生地の材質、ファスナーの種類など

ポール→製造メーカー、材質の強度

しかし、必ずしも「高ければ高いほどいいテント」というわけではなく、いくら高くても自分の好みや使用目的に合っていないものは使い勝手が悪く、必ずしも購入者にとっていいテントとは言えません。

自分が設定している予算内に該当するもので、使用目的に合っているものを選べばいいでしょう。

テントで有名なメーカーは?

各メーカーからたくさんのテントが販売されていますが、有名どころとしては

  • コールマン
  • モンベル
  • ロゴス
  • スノーピーク
  • DOD

などがあります。

上記5つのブランドは優れたキャンプ用品ばかりなので、初心者の方はこのあたりのメーカーから選べばまず失敗はありません。

シングルウォールとダブルウォールについて

テントの基本的な形として、まず覚えておきたいのが

  • シングルウォール
  • ダブルウォール

という分類方法です。

簡単に言えば「テントの壁が1枚か2枚か」という違いがあります。

テントを知るうえでとても大切な知識になるので、少し詳しく見ていきましょう。

シングルウォール

シングルウォールは、全体が1枚の布だけで出来ているテントです。

1枚で完結しているテントなので、設営しやすくコンパクト、軽量なものが多いです。

しかし、1枚布のため保温性や通気性は万全ではありません。

ダブルウォール

ダブルウォールテントはインナーテントとフライシートと呼ばれる2枚の布を使って構成されている、二重重ねのテントです。

メッシュ素材のインナーテントにフライシートを被せて完成。

季節や気候に応じて使い分けることで、室温や湿気の調節ができるため非常に快適に過ごせますが、その分設営に時間がかかり荷物もかさばります。

使い勝手の幅広さや快適性を考えると、予算や重量など特段な理由が無い限りダブルウォールを選ばれることをおすすめします。

テントの種類と特徴について

テントの種類は、いくつかの基準で分けることができます。

  1. テントの型
  2. テントの構造
  3. テントの素材

多く使用されるのは、この3つの分類方法です。

それぞれの分類方法を使ってテントの種類分けをしてみましたので、特徴を見ていきましょう。

テントの種類 ①テントの型による分類

ドームテント

文字通りドームのような形状をしているテントです。基本的には2本のポールをクロスさせるような構造になっているので、設営がしやすく解体時もコンパクトになるものがほとんどです。

テントの型の中でもドームタイプの室内は過ごしやすく定番中の定番のため、数多くの方に親しまれています。

ダブルウォール、シングルウォールともにたくさんの種類が各メーカーから販売されているので選択肢が多いという特徴もあります。

出典:snow peak WEBサイト

ツールームテント

ツールームテントは、ドーム型のテント+スクリーン状のタープを組み合わせることで、2部屋タイプのテントがつくれるというもの。

ひとつの大きいテントの中にリビングスペースと寝室が連結している様子をイメージしていただければ分かりやすいかと思います。

ゆとりある居住スペースを保ちながらプライバシーも確保でき、夏は虫よけ、冬は保温効果があるためとても快適に過ごせます。

ただ、使用するポールが多く、テント自体もかなり重量があります。1人での設営は一苦労です。

出典:Coleman

ワンポールテント

ワンポールテントはポール1本で簡単に設営ができる円錐形に近い型のテントです。

ポールを1本しか使用しないため、とてもコンパクトに収納&持ち運びができますが、複数人で使用する場合は真ん中のポール位置と端のスペースの狭さを考慮して使用しなければいけません。

どちらかと言うとソロやデュオにおすすめなテントです。

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ワンタッチテント

ワンタッチテントは別名ポップアップテントも言われています。

ポールやペグを必要とせず、テントを広げるだけで折り畳み傘を広げるようにテントが自立するというテントです。

最近ではダブルウォールタイプのワンタッチテントも販売されてきてはいますが、ワンタッチテントは基本的には超簡易的なテントなので休憩時や着替え、荷物置きとして使用するものと考えておいてください。

ツェルト

ツェルトは、山登りや軍用キャンプなどに使用される、もともとは緊急用の携帯テントという立ち位置でした。

ストックやポール、木の棒を2本立ててロープを張り、吊るすという仕組みです。最近では軍用のポンチョテントとしてソロキャンパーに人気が出てきています。

シングルウォールが基本ですが、物によっては専用のレインシートが販売されているものもあるようです。

出典:mont-bell WEBサイト

ロッジ型テント

組み立てると、まるで小屋のような広い居住空間ができるロッジ型テント。グランピングに人気が出てきていることもあり、ロッジ型テントにも注目が集まっています。

大人数でキャンプを楽しむならかなりおすすめです。小さなお子さんやあお年寄りがいらっしゃるキャンプにも重宝しようです。

ただ、どのテントよりも設営が大変でギアの重量も大きくなります。

出典:楽天

テントの種類② テントの構造による分類

「テントの構造=ポールの組み方」による分類方法もあります。

テントの構造によって強度や組み立てやすさも違ってくるので、テント選びの際には、気になるテントがどのようなポールの組み方になっているのかにも注目してみてください。

テントの構造は基本的には

  1. ジオテック型
  2. クロスフレーム型
  3. A型/H型
  4. 魚座型

の4種類に分けられます。それぞれの特徴を簡単にご説明しますね。

ジオテック型

4本のポールを複雑に組み合わせることで、テントを半球形に近づけます。

居住部分を多くつくれるほか、耐久性に優れ、風に強いという特徴があります。

設営は少し難しいですが、登山など過酷な状況でのキャンプに重宝します。

クロスフレーム型

2本のポールをクロスさせた構造です。設営が簡単、2本だけのポールなのでコンパクトで持ち運びが便利。

ジオテック型には強度の面で劣りますが、バランスが優れているため強風時以外のキャンプであれば十分でしょう。

A型/H型

2本のポールを三角に組み、センターにポールを通す仕組みになっています。

ポールに負荷がかかりにくい、設営が簡単という特徴があります。

高さのあるテントに多い構造です。

上からの力には強いですが、横風に弱い特性があります。

魚座型

2本のポールを曲げて2ヶ所でクロスさせた構造です。

クロスタイプよりも内部空間が広く確保でき、生地にテンションがかかるため全体的な強度も高くなります。

上記4つのテント構造以外にも各テントメーカー特有の構造のものがあります。

テントの種類③ テントの素材による分類

テントの素材では

  1. テントの生地
  2. ポールの素材
  3. テントの防水性の高さ

に注目してみてください。

素材によって強度、通気性、保温性、防水力が違うため、自分が行くフィールドの環境や、そのときの季節によって適した素材を考えることも必要になってきます。

テントの生地

・ナイロン

強度◎

熱への強さ△

耐候性△

耐水性○

※備考:水を含むと強度が弱くなる

・ポリエステル

強度◎

熱への強さ○

耐候性◎

耐水性◎

※備考:耐水性は抜群だが、通気性は良くない

・コットン

強度◎

熱への強さ◎

耐候性◎

耐水性◎

※備考:害虫が付きやすい、カビがつきやすく扱いが難しい素材でもある

・ポリ塩化ビニール

強度✖

熱への強さ◎

耐候性◎

耐水性◎

※備考:耐水性はいいが、通気性はとても悪い

・ゴアテックス

強度◎

熱への強さ◎

耐候性?(繊維によって異なる)

耐水性◎

※備考:プラスチックのような素材をフィルム状に薄くのばしたもの

・ポリエチレン

強度◎

熱への強さ✖

耐候性〇

耐水性◎

※備考:耐水性はいいが、通気性はとても悪い

ポールの素材

・スチール

強度がある。

重さがある。

サビやすい。

・グラスファイバー

弾性がある。

アルミ合金に比べると重い。

負荷をかけすぎると折れる。

・アルミニウム合金

軽くてしなやか。

強度は低め。

アルミニウム合金の中でも強度を克服している

防水性について

テントを選ぶ上で難しいのが耐水について。

耐水圧の高さによってテントを選びたい場合には次のようなことを覚えておきましょう。

・耐水圧とは?

耐水圧とは簡単に言うと、「どれぐらいの水圧に耐えられるかどうか」です。

テントの生地に水圧をかけ、水が約70~80%浸透した際の水位をmmで表示しています。

(一般的な傘の耐水圧が450mmであるのを基準にしてみてください)

・どれぐらいの耐水圧があればいい?

だいたいのテントの耐水圧は1000~3000mmとされています。

よほどどしゃぶり環境でキャンプをしない限りは、そこまで耐水性にはこだわらなくても大丈夫です。

耐水性が高すぎるものは通気性が悪くなるので、蒸れやすく結露が発生しやすくなってしまいます。

あなたに合ったテントの選び方

ここまで読んでくださった方は、なんとなく自分の選ぶべきテントがイメージできているのではないでしょうか?

それでは、ここまでご紹介させていただいた情報をふまえながら、それぞれのキャンプスタイルにおすすめなテントの選び方をご紹介いていきましょう。

ソロキャンプのテントの選び方

ソロキャンプで使用しやすいテントは

  • 設営が簡単
  • コンパクトで軽量

であることが条件になります。

小型のドームテント、ワンポールテント、ワンタッチテントあたりで、初心者の型であればクロスフレーム/A型H型をメインに選ばれるといいのではないでしょうか。

ファミリー、グループキャンプのテントの選び方

ファミリー、グループキャンプで使用しやすいテントは

  • 大人数でも広々と過ごせる
  • 耐久性が高いもの

を選ぶと失敗が少ないでしょう。

大きめのドームテント、ツールームテント、ロッジ型テントあたりで、複数でテントを組み立てることができるのであれば強度が高いジオテック型でも問題ないかと思います。

この手のテントは重量があるため、車からサイトへの移動距離なども考慮しながら選ばれることをおすすめします。

出典:Coleman Japan 公式 Facebook

季節や環境に合わせたテントの選び方

四季を通じてキャンプに行く方や、気候が変わりやすい山間のサイトへよく行く方は、テントの素材にも注目してテントを選びましょう。

山間部では通気や温度管理のしやすいダブルウォールタイプのテントを選ぶのはもちろんのこと、夏はメッシュタイプの素材を使用しているものを選んだり、冬は厚みのある生地を使用しているものを選んだりすることも必要です。

使用人数に対して広いテントは夏は空気が通り快適ですが、冬は空気が温まりにくいため寒く感じるなど、同じテントでも使用する季節によって使い心地が大きく異なるといったことも起こってきます。

異なった季節にキャンプをする方は、夏冬用のテントを2種類用意しておくという方法もあります。

自分がその状況でテントを使用している姿をイメージしながら、考えてみてください。

テント探しもキャンプの楽しみのひとつ!

テントの種類は実にたくさんあり、選ぶ基準も条件や人の好みによってさまざまです。

どれがいちばんいいテントかは、その人によってそれぞれ違うため、今回ご紹介させていただいた選び方参考にしながら検討いただければ幸いです。

数あるテントの中から1つ選ぶのはとても大変ですが、いろいろ試行錯誤しなかがらギアを選ぶのもキャンプの楽しみ方のひとつになるのではないでしょうか!

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この記事を書いた人

キャンプの入り口としてキャンパーの方へのキャンプ情報を掲載中。
キャンプ未経験の方やキャンプ経験者の方の入り口となる情報を不定期で投稿しています。

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