ここ数年、キャンプの人気が急上昇しており、全国のどのキャンプ場も賑わっています。
しかも、従来の「キャンプ=大人数」という常識が覆り、一人でキャンプを楽しむ「ソロキャンプ」が大人気となっていいるのです。
現在では様々なメーカーから多数のキャンプ用品が販売されているので自分にピッタリなキャンプスタイルを模索する楽しさも魅力です。
しかし、キャンプをあまりしたことがない人たちがキャンプする機会が増えてきたことで、新たな問題が発生してきました。
それは、「キャンプ場のマナー・ルール違反」です。
自由に楽しめるキャンプにも、実は多くのマナーが存在しています。今まではマナーだった事がキャンプ場のルールとしてキャンプ場の公式サイトに掲載されていて、ルールだらけになっているキャンプ場も多数。
この記事では、そんな「キャンプのマナー」について解説していきたいと思います。
キャンプ場のマナーとルール
キャンプ場のルールは守って当然ですが、キャンプ場での暗黙のマナーはあります。
キャンプを始めたばかりの頃は、知らなくて当然です。
色々なキャンプ場に行ってキャンプに慣れてきたら、キャンプ場によって細かいルールが違う事に驚く事もあるかと思います。
分からないことはキャンプ場のオーナーさんに質問したら丁寧に教えてくれますよ。
他のキャンパーとは一定の距離を守ろう

各キャンプ場によってルールが違いますが、テントの設営場所が決められているキャンプ場と自由にテントの設営ができるキャンプ場の2種類があります。
テントの設営場所が決まっているキャンプ場は隣のサイトとの間にスペースがあったり、車を目隠しがわりにすることもできます。
しかし、自由にテントの設営が可能なキャンプ場では直ぐ近くに他の人がテントの設営をすることもできます。
自然の中で楽しむことができるキャンプでは、特にテント周りのパーソナルスペースは重要です。
凄く混んでいるキャンプ場は仕方がありませんがある程度の距離感でテントを設営してキャンプの雰囲気を楽しんで下さいね。
また、区画サイトは特に、他人のサイトを横切ってしまうとガイドロープに足を引っ掛けてしまい、怪我をしたりテントが倒れる危険もありますので、他人のサイトを勝手に横切らないように注意してください。
特に子供はそういったルールを把握していないケースが多いので、親は事前に子供に説明しておく必要があると言えるでしょう。
ゴミ処理のルールは守ろう

日本人は世界でも綺麗好きでゴミの管理が上手な民族ですが、それでもやはりルールを守れない人が少数派ですが存在しています。
キャンプ場によっては、ゴミ出しについて独自のルールを設けていますので、事前に確認しておいて、どの場所に・どのように分別すればいいか確認しておきましょう。
また、缶の切り口でキャンプ場のオーナーさんやキャンプ場の利用者が怪我をしないように透明の袋に別途入れておく気遣いも大切です。
自然というものに楽しませてもらったのならば、その自然を汚さずに帰るのが最低限のマナーなので、しっかりと守るようにしましょう。
焚き火はキャンプ場のルール厳守と地面の確認

近年、ルール・マナーを守らない方の影響で直火禁止のキャンプ場が増えています。
絶対に禁止されている場所では焚き火や直火は行わないようにしましょう。
また、直火禁止のルールを守っていても、足の低い焚き火台は下の芝生を焦がしてしまうことがあります。
足の低い焚き火台は下にレンガ等を置いて焚き火をするようにしましょう。
一度焦げた芝生は元に戻りません。次の利用者・キャンプ場のオーナーさんの為に地面の状態を確認して下さい。
また、足が低い焚き火台を使用する際は、芝生ではないサイトでもオーナーさんに確認をしておくと余計なトラブルを防ぐことができますよ。
音量注意。自然の音を聴きながら

キャンプは、木々の擦れる音や虫の音、川の流れる音、鳥のさえずりなど自然の音を楽しむことができる魅力がありますが、テント周りで自分の好きな音楽を掛けてコーヒーを飲むといった楽しみ方も良いですよね。
しかし、必要以上に大きな音で音楽を聴くのはNGです。
野外は開放感に溢れているので、ついつい流す音楽の音が大きくなることが多いですが、近くでキャンプをしている多くの人の中には静かに自然を感じたいと思っている方もいます。
隣が離れていていても控えめな音量で聴くようにしましょう。
また、騒ぎすぎないように声のボリュームにも注意が必要です。
開放的な野外であっても、意外と人の声は遠くまで聞こえるものです。
夜中に大きな声を出して騒いだり、カラオケをして騒ぐのはせっかく静かな場所を求めてキャンプに来ている人にストレスを与えてしまいますので、静かに話す、騒がないことがマナーです。
特に大学生や20代の若いグループのキャンプは騒いでしまう可能性が高くなってしまいますので、事前に他の人に迷惑が掛からないよう節度のある声の大きさや行動を心がけようと話し合っておくことが重要です。
共用部分では他の利用者さんに配慮を

他の人が食事の支度ができるよう共用部分は独占しないように注意しましょう。
キャンプ場に来ている人たちが共通で使う場所を他の人が使用できないくらい占領しないようにしましょう。
これらは「1組何分」といった決まりがない場所がほとんどなので、「暗黙のルール」と言えるものです。
水道などを使いたい人が周辺にいるなと感じたら、ササっと洗って次の人に明け渡すといった配慮が必要です。
また、共同で使う炊事場や洗い場、トイレはキレイに使い、次に使う人が気持ち良く使えるようにすることが大人としてのマナーでもありますので、洗った後は軽く掃除をする、元からあるものは戻すという気遣いも大切です。
キャンプ場内でのスピードは徐行と周囲の確認を

いくら広いキャンプ場であっても、車のスピードを出して走り回れば人とぶつかって怪我をしたり、砂ぼこりが舞い、食べ物に入って衛生的にも悪いので、キャンプ場内では徐行するようにしましょう。
あまい設営は自分だけでなく周囲の人にも危険に

自立式のテントはペグダウンしておかないと強い風が吹けば転がり、他の人に当たって怪我をする場合がありますし、火を扱っていればテントに燃え移って大変危険ですので、しっかりペグを打ってください。
ペグをしっかり打ったらロープも張り、ポールに負荷がかかって折れないようにしましょう。
一人ひとりのちょっとした気遣いでキャンプマナーの向上を
今回は、キャンプのマナーについて解説してきました。
自然を満喫できるだけでなく、バーベキューといった外ならではの美味しいご飯なども魅力なキャンプにも、最低限守らなければならないマナーが存在するのです。
「キャンプブームに乗って自分もキャンプ始めてみよう」という人はもちろん、実際に何回もキャンプに行っているという人も、今回解説したマナーをしっかりと確認しておくことが重要です。
誰にも迷惑かけずに楽しく遊んで帰るためにも、これらのキャンプマナーをしっかりと守りましょう。