鍛造ペグを徹底比較・分析【人気鍛造ペグ5種類どれが良い?】

ペグの最高峰と呼ばれる「鍛造ペグ」。確かな品質と使い勝手の良さから、一度使うと他の素材には戻れないというのはよく聞く話です。

鍛造ペグは各メーカーから販売されており、一見どれも同じように見えることから「どの鍛造ペグを選ばいいの?」と迷われている方も多いのではないでしょうか?

大差無いように思える鍛造ペグですが、実はよく見てみると、それぞれに個性があるんですよ。

そこで今回は特に人気とされる5種類の鍛造ペグを徹底比較してみました。

スペック、製造工程、使い心地、口コミと多角的な視点で比較しているので、鍛造ペグの違いがイマイチ分からないという方は参考にしてみてください。

目次

鍛造ペグ5種類を比較するにあたって

鍛造ペグの比較ポイント

重さ、形状、素材、製造方法、…比較する切り口を深堀していくと本当に多くの項目がありますが、今回は鍛造ペグを比較するにあたって、コレは外せない!というポイントを5つに絞っています。

  1. 基本的スペック
  2. 耐久力
  3. 打ち込みやすさ・抜けにくさ・抜きやすさ
  4. 値段・コスパ
  5. 他の鍛造ペグと差別化している部分

この5つのポイントを比較することで、鍛造ペグの特徴がはっきりと見えてくるのではないかと思います。

鍛造ペグにも「違い」「個性」がある

今回鍛造ペグを比較するにあたって、各ペグの公式サイト、自分でそれぞれのペグを使用してみた感覚、そして他のキャンパーさんの口コミを参考にさせていただいています。

鍛造ペグはどれも似たり寄ったり、大差ないという声もありますが、何度も使用していると、それぞれに違いがあることに気付きます。

鍛造ペグが持っている個性と、自分がペグに求めている要素がぴったり合えば一生付き合えるお気に入りのペグになると思うので、そういった点にも注目してみてくださいね。

比較する鍛造ペグ5種類

今回比較する鍛造ペグは

  1. ソリッドステーク(snow peak)
  2. エリッゼステーク(村の鍛冶屋)
  3. スチールソリッドペグ(Coleman)
  4. 頑丈ペグ(Hilander)
  5. ogawa TANZO PEG(小川キャンパル)

の5種類です。まずは比較表をご覧ください。

スクロールできます
 ソリッドステークエリッゼステークスチールソリッドペグ頑丈ペグogawa TANZO PEG
メーカーsnow peak村の鍛冶屋ColemanHilander小川キャンパル
長さ展開20/30/40/5018/28/3820/3018/2818/28
重量180g(30cm)192g(28cm)190g(30cm)174g(28cm)215g(28cm)
素材S55CS55CスチールスチールSCM435
生産地新潟県 燕三条新潟県 燕三条中国中国新潟県 燕三条
1本の価格462円(30cm)363円(28cm)429円(30cm)385円(28cm)580円(30cm)

価格は各通販サイトでバラつきがあるため参考までとしてください。

いかがですか?見た目は似ている鍛造ペグですが、こうやってスペックを見比べてみると、それぞれの違いがちょっと浮かび上がってきましたね。

では、それぞれの違いをより詳しく比較していきましょう!

ソリッドステーク(snow peak)の特徴

鍛造ペグのパイオニアと称されるのがスノーピークのソリッドステーク

スノーピークならではのスタイリッシュな見た目、高品質な素材、職人の手による製造方法など細部までこだわり尽くされており、発売以来のロングセラー商品になっています。

ソリッドステークが商品化されていなかったら「鍛造ペグ」という概念がなかったかもしれませんね。

実際にペグを手に取ってよく観察してみると、バリ抜き、熱処理、研磨、塗装などなど…驚くほど丁寧に製作されていることが分かります。

ソリッドステークの優れているポイント

基本的スペック

長さ展開重量素材生産地1本の価格
20/30/40/50180g(30cm)S55C新潟県 燕三条462円(30cm)

耐久力

ソリッドステークの素材はスチールの中でも特に頑丈で腐食に強いとされるS55Cを使用しているため、耐久力は申し分なし。

コンクリートを打ち砕くほどの耐久力があり、強くペグを打ち付けたとしてもヘッドの変形やペグ先の潰れはほとんど見られません。

打ち込みやすさ・抜けにくさ・抜きやすさ

ソリッドステークの魅力は「気持ちよく打てること」。比較対象の『ogawa TANZO PEG』に次いで打撃面が広い(12mm×12mm)ので打ちやすいです。

軽く打ち付けるだけでグッと地面に入っていくためペグ打ちが快感になりますよ。これは素材の丈夫さ、形状、ペグ表面が滑らかなことが要因になっているのではないでしょうか。

最も『打ち込みやすい』鍛造ペグでしょう。

ソリッドステークスの形状は円形ではなく楕円状です。

値段・コスパ

ソリッドステークは素材、製造工程、デザインなど随所に拘りがあり、自他ともに認めるハイクオリティペグ。他の鍛造ペグに比べると少しだけ割高になっているのも納得です。

他の鍛造ペグと差別化している部分

スノーピークが他の鍛造ペグと差別化している部分は、圧倒的な品質の高さとスタイリッシュなデザインではないでしょうか。特にバリ加工や研磨は他の鍛造ペグよりも丁寧にされている印象です。

品質・デザイン・使用感を重視したい方にぴったり

ソリッドステークは芸術品を製作するかの如く、随所にこだわりを持たれています。

スノーピーク社が鍛造ペグに並々ならぬプライドを持たれることにも納得…。品質、デザインにこだわりたい、丁寧につくられた鍛造ペグに魅力を感じるという方におすすめです。

エリッゼステーク(村の鍛冶屋)の特徴

ソリッドステークと最も比べられることが多いのが、このエリッゼステークでしょう。

ソリステ派かエリステ派か…どちらもほぼ互角なこの勝負、リサーチしてみるとややエリステ派が多いような印象も受けましたが、それはエリッゼステークが非常に消費者のニーズとマッチしているからなんです。

エリッゼステークの比較ポイント解説

基本的スペック

長さ展開重量素材生産地1本の価格
18/28/38192g(28cm)S55C新潟県 燕三条363円(28cm)

耐久力

ソリッドステークと同様にエリッゼステークもS55Cという素材を採用。

鍛造で有名な新潟県燕三条で製作されていることもあり、耐久力はソリッドステークとほぼ同等と考えて良さそうです。

実際に使用してみると、耐久力の差はほとんど感じられません。

曲げ試験の結果、スノーピークのソリッドステークよりも優れているという結果が有ります。株式会社山谷産業(村の鍛冶屋)調べ

打ち込みやすさ・抜けにくさ・抜きやすさ

ヘッドの大きさは(12mm×10mm)で細長い形状のためか、打ち込む際にやや手応えを感じます。

エリッゼステークの表面がやや凹凸になっているためか、柔らかい地面にもしっかりと喰いつき、『抜けにくい』仕様になっていると感じます。

調査・使用してみたところエリッゼステークの『90度まわして抜けやすい』という利点はソリッドステークにも当てはまるので除外しています。どちらも、楕円の直径が7.5mm×6mm

値段・コスパ

これだけ高品質かつ機能的なのに価格はリーズナブル。丁寧さや繊細さていうとソリッドステークに軍配が上がりますが、エリッゼステークはかなりコスパの高い鍛造ペグなのではないかと感じます。

他の鍛造ペグと差別化している部分

エリッゼステークはそのカラーバリエーションの豊富さにも定評があります。

鍛造ペグと言えば黒いものが多く、紛失や足をひっかけてしまうことが多々ありますが、エリッゼステークのカラフルペグであればそういった心配もありません。

合理性を重視したい方にぴったり

エリッゼステークは「あったら便利」な要素を余すことなく詰め込んだ鍛造ペグ。製品自体の美しさや使い心地を求めるのも素敵ですが、機能的なギアをガンガン使ってキャンプを快適にしていきたいという方にはエリッゼステークが向いているかもしれませんね。

スチールソリッドペグ(Coleman)の特徴

アウトドア老舗ブランドのコールマンからも鍛造ペグが発売されています。

リサーチしてみると、コールマン製品を愛用されている方の中にはスチールソリッドペグも一緒に愛用しているという方が多く見られました。

スチールソリッドペグの比較ポイント解説

基本的スペック

長さ展開重量素材生産地1本の価格
20/30190g(30cm)スチール中国429円(30cm)

耐久力

スチールソリッドペグの材質はスチールとしか記載されていなかったため、詳しい材質は分かりませんが国産でないところが少し引っかかってしまいます。

実際に使用してみるとソリステやエリステの方がガッチリと安定感があるように感じます。しかし、通常の芝生サイトに使用する分には問題ないでしょう。

打ち込みやすさ・抜けにくさ・抜きやすさ

打ち込みやすさ、抜けにくさ、抜きやすさに関しても可も不可も無くといった印象です。

飛びぬけたメリットは見られませんが、問題があるということもなさそうです。やや表面がザラザラしているので、表面積が多い分抜けにくいのかな…という感じです。

値段・コスパ

スチールソリッドペグは通販サイトによって価格にバラつきがあります。オープン価格で考えると、品質に対して価格が高いのではないのかな…と正直感じてしまいます。ただ、Amazonや楽天を利用してセール価格で購入できるというケースだと購入しても損はないと感じました。

他の鍛造ペグと差別化している部分

今回リサーチした結果では、他の鍛造ペグと差別化している部分はこれといって見つけることができませんでした…。

強いて言えば表面がザラザラしているので『傷は目立ちにくい』ところが唯一の差別化になっています。

コスパ重視、Coleman好きさんにいいかも

スチールソリッドペグは可も不可も無い鍛造ペグという印象で、お安く購入できるのであれば買っても良いクオリティなのではないでしょうか。

コールマンのテントやタープを使用している方はペグもお揃いにされるとカッコいいのではないかと思います。

頑丈ペグ(Hilander)の特徴

お手頃価格なかつ使いやすいギアが魅力のハイランダーからは「頑丈ペグ」のご紹介。

ソリステにはちょっと手が届かないけれど、鍛造ペグを使ってみたい…という方に人気のペグです。カラーもブラック/ホワイト/レッドがあり、カラーペグを選べばペグ紛失やつまずきの心配もありません。

頑丈ペグの比較ポイント解説

基本的スペック

長さ展開重量素材生産地1本の価格
18/28174g(28cm)スチール中国385円(28cm)

耐久力

コールマンのスチールソリッドペグに似たものを感じます。

普通の芝生サイトに使用する分にはこちらも全く問題ないです。

打ち込みやすさ・抜けにくさ・抜きやすさ

通常のサイトであれば問題無く使用できます。ただ、ヘッド部分がやや小さい(9mm×9mm)ので、打ち込みの際には狙って打つ必要があるように感じます。

値段・コスパ

頑丈ペグに関しては、クオリティと価格がきちんと釣り合っている鍛造ペグだと感じます。お手頃でそれなりのクオリティを求めている方には申し分ないコスパでしょう。

他の鍛造ペグと差別化している部分

スペックに関していえば、コールマンのスチールソリッドペグとほぼ変わりありません。

強いて言えば、頑丈ペグの方がカラー展開があり、やや軽い、安いという点に違いがあります。

バランスのとれたペグをお探しの方に

頑丈ペグはお手頃な価格で鍛造ペグを探している方の中でも、軽いペグが好みだったり、カラー展開しているものを探されている方におすすめです。

形状が角張っているのでその様なデザインが好きな方にもおすすめです。

ペグに関しては特にこだわりがないという方であれば、頑丈ペグからスタートされるのもいいのではないでしょうか。

ogawa TANZO PEG(小川キャンパル)の特徴

ogawa TANZO PEGは何と言ってもその素材に注目です。クロムモリブデン鋼は強度と靭性を併せ持ち、かなり耐頑丈な素材です。自動車の歯車に使用されるほどの耐久力を持っているのだとか。

そのあたりが比較ポイントにどう影響してくるかにも注目です。

ogawa TANZO PEGの比較ポイント解説

基本的スペック

長さ展開重量素材生産地1本の価格
18/28215g(28cm)SCM435新潟県 燕三条580円(30cm)

耐久力

ogawa TANZO PEGの耐久力は今回ご紹介したどの鍛造ペグよりも優れています。どれだけ強固な岩をも砕く丈夫さ、石のように硬い地面にもグングン刺さってくれます。

ただ、その分重量は215gとかなり重めです。10本持ち歩くとなるとかなりの重さになってしまうことは念頭に入れておいてください。

打ち込みやすさ・抜けにくさ・抜きやすさ

重さがしっかりとあるので打ち込みやすさは抜群。ヘッドの部分がかなり大きく(10mm×22mm)つくられているので適当にハンマーを当ててもしっかりと打撃をキャッチしてくれます。ペグ打ち初心者の方でも無理なく打ち込みができるのではないでしょうか。

一度刺さるとしっかりと地面に食い込んでくれるので、抜ける心配もありません。

値段・コスパ

特殊なクロムモリブデン鋼という素材、また鍛造の聖地である新潟県燕三条で製造しているだけあってお値段も少々高め。

ただ一度購入し、きちんとお手入れしながら使用すれば間違いなく生涯に渡って愛用できるペグでしょう。そう考えると、決して高い買い物ではないように思います。

他の鍛造ペグを差別化している部分

ogawa TANZO PEGは強固な素材に見合う「無骨なシルエット」がカッコよさを演出してくれています。

ogawa TANZO PEGでテントを張ると全体的にメリハリが出て何ともカッコいい雰囲気を演出してくれるのです。見た目がカッコいいから購入してしまったという口コミも多数見受けられましたよ!

無骨なデザイン、ワイルドキャンプ好きさんにぴったり

ogawa TANZO PEGはペグもカッコよく、細かい所も拘りたいという方におすすめしたい鍛造ペグです。

あらゆる地面に対応可能なので、通常のペグとは別に何本か揃えておくというのもおすすめですよ。

自分好みの鍛造ペグを見つけよう!

以上が特に人気の5種類の鍛造ペグの比較分析でした!同じように見える鍛造ペグでも分析してみると、それぞれに違った魅力があり面白いですよね。

また、各鍛造ペグをよくよく比較してみると、ソリステとエリステが鍛造ペグツートップと言われる所以がよく分かった気がします。

今回ご紹介したペグは通販で購入できるものばかりなので、気になったペグがありましたらぜひ詳しくチェックしてみてくださいね!

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この記事を書いた人

キャンプの入り口としてキャンパーの方へのキャンプ情報を掲載中。
キャンプ未経験の方やキャンプ経験者の方の入り口となる情報を不定期で投稿しています。

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