『KURO』タープに夢中!カッコよさと機能性を兼ね備えたフリータープ

2020年に販売されて以降、キャンパーの心を掴んで止まないpolyester & cotton tarp『KURO』というギアをご存知でしょうか?

かくいう筆者も、『KURO』に心を掴まれたひとりでして、最近のキャンプはもっぱら『KURO』でのタープ泊です。

今回はTCタープKUROの特徴や魅力の紹介、筆者が実際に使用してみた感想などをご紹介していきます!

KUROに興味のある方は、ぜひご覧ください。

目次

TCタープ『KURO』とは?

ガレージブランド「/moose/ room works」の看板ギア

KUROは、北海道のガレージブランド「/moose/ room works」さんが製作、販売しているTCタープ。正式名称はpolyester & cotton tarp『KURO』です。

大人がドキドキワクワクするような仕掛けを随所にちりばめてあるだけでなく、きちんと機能性についても考えられている、そんなタープに心奪われるキャンパーが続出中。

一度使うと他のタープには戻れなくなる、こんなタープを探していた!という声もよく耳にします。

ここからは、KUROの特徴や魅力を語っていきます。

TCタープ「KURO」の特徴

▼polyester & cotton tarp『KURO』のスペック

重量サイズ収納時サイズ本体素材価格
約2.4kg約3.3m×3.3m約40cm×約10cm×約7cmポリエステル65%
コットン35%
(撥水加工有)
29,480円(税込)
  • カラーはブラックのみ
  • ループの数(タープ外側)…16箇所、表面3箇所
  • ループの数(タープ内側)…簡易ループ3箇所
  • ファスナー…タープ本体の一辺に搭載
  • 付属クロスバンドにて収納可能

TCタープとはポリエステルとコットン素材を混ぜて織り込んで作っているタープのことです。

ポリエステルとコットンの割合は一般的に65%:35%が耐火と耐紫外線バランス性が優れていると言われており、KUROもその規格に沿っています。

スペックから見る、他のブランドのTCタープとの目立った違いは

  • 色味が黒ということ
  • ファスナーが本体に搭載されていること
  • ループ数が多いこと
  • 3.3×3.3というあまり見ないサイズ

このあたりでしょうか。実はこの違いがKUROの魅力を現わしているとも言えます。

それでは、スペックの違いが使い心地にどう影響してくるのかを見ていきましょう。

TCタープ『KURO』の魅力 

撥水性のあるポリコットン素材

KUROは撥水加工を施したポリコットン素材。

遮熱性や耐火性に優れたコットン素材と、軽さと耐水性に優れたポリエステル素材のメリットを組み合わせた高機能仕様です。

また、ポリコットンの良さはこれだけでなく

  • ポリエステル特有のシャカシャカが軽減される
  • 雨が当たる際のポツポツ音が気にならない
  • 防音性が高まる
  • 通気性が良く、保温性が高い

といった、タープ内で快適に過ごせる要素も兼ね備えています。

KUROを製作しておられる/moose/ room works代表の方自身も“睡眠が浅い”そうで、快適に睡眠がとれる(ゆっくりとくつろげる)ような仕様になっているのだと思います。

タープとしては珍しい黒色

ベージュやカーキといった色味こそよく見かけますが、黒いタープというのはなかなか珍しいですよね。インパクトがありますし、自然とのコントラストがはっきりしていて、とてもかっこいいです。

また、ブラックはポリコットン素材タープ特有の柔らかみのある線を引き立ててくれるので、全体のシルエットに重厚感が出てギアの上質感が見た目で伝わってきます。

機能的な面で言えば、プライバシーの確保にもなりますし、しっかりと光を遮断してくれるので朝までゆっくりと眠れることも挙げられますね。

タープ本体にファスナーが搭載

KUROの本体にはファスナーが搭載されており、タープでありながらフルローズができるようになっています。

プライバシーの確保、防犯面でも重宝することでしょう。冬場であれば防寒対策にもなりますね。

通常のタープでも入口をクローズさせることはできますが、ペグやアジャスターが必要になったり、半分開閉できなかったりと何かと不便に感じることもしばしば。

ファスナーであれば手軽ですし、中途半端に開け閉めができるので、換気や温度調節にも最適です。

絶妙な「3.3×3.3」というサイズ

基本的なレクタタープと言えば、3mや4m規格が一般的。体型や好みもありますが、タープは「3mだと少し窮屈、かといって4mは広すぎる」という感想をたまに見かけます。

わたし自身もある程度ゆとりがあるほうがリラックスできるのですが、4mだとギアが重くなりすぎるため敬遠しています。

KUROは3.3×3.3という何とも絶妙なサイズ感。ちょっとゆとりを持たせてタープを使用したい方や、体型が大きい人には最適のサイズだと思います。

実際にKUROの製作者の方は、身長が180㎝あり、タープ泊にはコットを用いるのだそうで、長身の方のコット泊にもゆとりを持って対応できるようなサイズ感にしたのだそうです。

多彩なアレンジを可能にする21個のループ

KUROはタープの裏表に多くのループが取り付けられています。このループを利用することで、幅広いアレンジを効かせた張り方を楽しむことができます。

天候や季節、地形、持参ギアの種類、その日の気分によってさまざまな張り方ができる点も大きな魅力でしょう。

出典:/moose/ canvas room

『KURO』を実際に使って感じたこと

魅力満載のKUROですが、ここでは実際に筆者がKUROを使用してみた感想や気付いた点をご紹介します。

夏は涼しく、冬は暖かい

色味がブラックなので、夏の使用時には太陽の光としっかりと遮断してくれます。色濃い日陰になってくれるので、涼しく快適に過ごすことができました。

黒いから、熱を吸収して暑いのではないか?と思われるかもしれませんが、これはタープの張り方によると思います。

黒いテントであれば熱がこもるので暑く感じると思いますが、自分の張り方次第で通気性を調節できるのがタープの魅力。タープに空気の流れをつくってあげれば、まるで木陰で涼んでいるように快適ですよ。

逆に冬は貴重な太陽熱をしっかり吸収してくれ中を保温してくれます。ジッパーがついているので貴重な熱も逃がしません。ポリコットン素材は通気性はいいのに保温性があるため、そのあたりも影響しているのだと思います。

眠り心地がとてもよい

/moose/ room worksさんが公式HPで

“ポリコットンを使うことでタープに緩やかなカーブを出す事が出来る。そして単純に黒がカッコいい!そしてしっかりと寝たい!というシンプルな考えで生まれたのが

polyester & cotton tarp 『KURO』”

と紹介されていますが、実際に、本当に快適に過ごせます!眠り心地がとてもいいですね。

まず周囲の音が適度に気にならない。必要な音だけ聞こえて、ノイズだけがシャットアウトされているような感覚です。ポリコットンは柔らかみのある素材ですが、風になびく音や擦れる音も滑らかなので全く気になりません。

また、黒色なので街灯や朝方の日光が気になることなく、熟睡できました。私の場合は、ジッパーがついている安心感も相まって普段よりもゆっくり眠れたような気がします。

眠りが浅い方やキャンプの就寝時に過敏になってしまうという方にもおすすめです。

TC素材の欠点は特に気にならず

TC素材(ポリコットン)は重くて耐水性が低いとされていますが、KUROはこのどちらの点も気にならなかったです。

ポリコットン素材ですが、バッチリ撥水加工が施してありますので、少々の雨であればきれいに弾いてくれます。強い雨に関してはまだ未体験ですが、使用後に水分を拭き取って乾燥させれば全く問題ないのでなないかと感じています。

公式Twitterで耐水性に関するテストをされていましたが、ポリコットンとしては十分な耐水力があると感じました。

また、3.3×3.3mとゆとりのある大きさで撥水加工生地なのに、重量は2.4kg。

徒歩や登山キャンプをされるなら軽いに越したことはありませんが、この機能性でこの重さであれば全然許容範囲ではないでしょうか。

別途、ポールの持ち運びが必要。伸縮式のポールがオススメ

『KURO』のオプションパーツで拡張

KUROにはオプションパーツが発売されており、KURO本体に取り付けてタープを拡張することができます。

▼KURO専用オプションオプションスペック

重量サイズ収納時サイズ本体素材価格
約515g縦1640mm×横2350mmポリエステル65%、コットン35%11,000円(税込)
  • ループ4つ
  • ファスナー搭載

本体ファスナーとオプションファスナーを繫げることで、簡単にタープの拡張ができます。

Aフレーム張りをすればスペースを大幅に拡張できますし、変形パスファインダーとしての拡張などアレンジ次第でいろいろな使い方ができます。

オプション単体でも使用可能だそうで、リフレクタータープとして使用できることが公式Twitterでも紹介されていましたよ。

重さもたった515gなので、簡単な日帰りキャンプやULキャンプのお供としてもいいかもしれませんね。

無骨なのに、細やかで繊細。今までに無い新しいタープ。

KUROは無骨でワイルドな見た目なのにも関わらず、フタを開けてみると、細部まで計算されて作られていることがわかります。

無骨は、不便とか過酷といった連想と繋がりやすい傾向にありますが、KUROは、よく眠れる、快適、スマート…etcといったことを体感できるギア。

タープ泊はメリットもたくさんありますが、快適性やプライバシー、眠りにくさをネックに感じている方も少なくないと思います。

KUROであれば、そういった懸念を解消してくれると、実際に使用してみて感じました。

かっこいいかつ快適なタープをお探しの方は、ぜひ候補の中にKUROを!大変おすすめです♪

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この記事を書いた人

キャンプの入り口としてキャンパーの方へのキャンプ情報を掲載中。
キャンプ未経験の方やキャンプ経験者の方の入り口となる情報を不定期で投稿しています。

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